暗号資産(仮想通貨)の詐欺被害にあったら最初にやること|被害経験者のチェックリスト

結論(2026年9月確認)

暗号資産(仮想通貨)の詐欺被害に気づいたら、まず追加の送金を止め、画面・やり取り・送金記録を消さずに保存し、警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)などの公的な窓口に相談してください。

暗号資産を送った場合は、送金先のアドレスとトランザクションハッシュ(TxID)を控えておくと、相談先で送金の流れを説明しやすくなります。

「お金を取り戻せる」と向こうから近づいてくる業者や個人には注意が必要です。

執筆:Altcoin-Dad(暗号資産・FXの投資詐欺などで100万円以上を失った被害経験者。仮想通貨歴8年)

こんにちは、Altcoin-Dadです。Altcoin-Dad自身、20代前半に投資詐欺などで100万円以上を失いました。このページは、そのときの自分に「まずこれをやって」と渡したかったチェックリストです。

「出金しようとしたら手数料や税金を求められた」「サイトにログインできなくなった」――そんなときは焦ってしまうと思います。でも、今いちばん大事なのは、これ以上お金を失わないことです。上から順に、できるものから進めてください。

⚠️ 最初に:この3つだけは今すぐ

  1. 追加でお金を送らない(「出金手数料」「税金」「保証金」などの名目でも)
  2. 画面・やり取り・送金記録を消さずに保存する
  3. 「お金を取り戻せる」と持ちかけてくる業者や個人に注意する(SNSのDMや広告から近づいてくることがあります)

チェックリスト:被害にあったと気づいたらやること

1. 追加の送金をやめる

出金の条件として追加の支払いを求められるのは、よく見られるパターンです。「あと少し払えば出金できる」と言われても、いったん止まって、下の相談先に話してから判断してください。

2. 記録を保存する

相手のサイトやアカウントは、突然消えることがあります。見られるうちに、次のものを保存しておきましょう。

  • 相手のサイトのURL、ログイン後の画面(残高・出金申請の画面など)のスクリーンショット
  • SNS・LINE・メールなどのやり取り(相手のアカウント名やIDが分かる画面も)
  • 銀行振込の控え、取引所の入出金履歴
  • 暗号資産を送った場合は、送金先のアドレスとトランザクションハッシュ(TxID)(探し方は下で説明します)

3. 公的な相談先に連絡する

一人で抱え込まず、まずは無料の公的な窓口に相談してください。

相談先連絡先こんなときに
警察相談専用電話#9110被害の届出や、どうすればよいか相談したいとき(緊急時は110番)
各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口お住まいの都道府県警察のサイトから(警察庁の一覧)ネット上の投資詐欺・SNSでの勧誘など
消費者ホットライン188近くの消費生活センターにつながります
金融庁 金融サービス利用者相談室0570-016811業者が登録を受けているかの確認や、金融サービスの相談
法テラス(日本司法支援センター)0570-078374弁護士への相談窓口を知りたいとき
受付時間などは各窓口の公式サイトで確認してください(2026年9月確認)

出典:政府広報オンライン「警察に相談 #9110」/消費者庁「消費者ホットライン」/金融庁「金融サービス利用者相談室」/法テラス「サポートダイヤル」/警察庁「都道府県警察の連絡先」(いずれも2026年9月26日確認)

相手の業者が金融庁に登録されているかは、金融庁の登録業者一覧で確認できます。手順は「金融庁登録業者の確認方法」にまとめています。

4. 「取り戻せる」という話に乗らない

被害にあった人は、次の被害のターゲットにもなりやすい状態です。金融庁も、被害回復をうたって近づいてくる者の中に詐欺グループの一員がいて、さらなる被害(二次被害)にあった事例があるとして注意を呼びかけています。

⚠️ こんな言葉で近づいてくる相手に注意

  • 「ブロックチェーンを解析すれば、犯人を特定できる」
  • 「調査すれば取り戻せる」「成功率○%」
  • 「着手金(調査費)を払えば、すぐに手続きを進める」
  • 「弁護士と提携している」「公的機関から依頼を受けている」
  • 「手続きの手数料や税金を、暗号資産で送ってほしい」
  • 「今日中に決めないと間に合わない」

SNSのDM・広告・検索結果・電話など、入口はさまざまです。向こうから連絡してきた相手には、お金を払う前に止まってください。

迷ったら、その相手に相談してよいかを、まず上の公的な窓口(#9110・188)に聞いてください。弁護士に相談する場合も、法テラスや各地の弁護士会など、自分で調べた確かな窓口を通すのが安心です。なお、このサイトの運営者(Altcoin-Dad)から、SNSのDMや電話で個別に連絡することはありません。

出典:金融庁「投資詐欺等に関する利用者からの相談事例等と相談室からのアドバイス等」(2026年9月29日確認)

トランザクションハッシュ(TxID)とアドレスの探し方

暗号資産を送った場合、相談先で「いつ、どこへ、いくら送ったか」を聞かれることがあります。そのときに役立つのが、送金ごとに付く番号=トランザクションハッシュ(TxID)と、送金先のアドレスです。

どんな見た目?

ネットワークトランザクションハッシュの形アドレスの形(例)
Ethereum(ETH、ERC-20のUSDTなど)「0x」で始まり、そのあと英数字64文字「0x」で始まり、そのあと英数字40文字
Bitcoin(BTC)英数字64文字(「0x」は付かない)「1」「3」「bc1」などで始まる
TRON(TRX、TRC-20のUSDTなど)英数字64文字「T」で始まる

取引所から送った場合

  1. 取引所のアプリかWebサイトで、暗号資産の「送金(出金)履歴」を開く
  2. 該当する送金を選び、詳細画面を開く
  3. 「トランザクションID」「TxID」「TXハッシュ」などの名前で表示されている文字列をコピーする。「送金先アドレス」も一緒に控える

画面の名前は取引所ごとに違い、アップデートで変わることもあります。見つからないときは、取引所のサポートに「〇月〇日の送金のトランザクションIDを教えてください」と問い合わせてください。

ウォレット(MetaMaskなど)から送った場合

ウォレットの「アクティビティ」「履歴」から該当の送金を開くと、トランザクションの詳細や「ブロックエクスプローラーで表示」といったリンクがあります。そこから開いたページのURLや画面に、トランザクションハッシュが表示されています。

ブロックエクスプローラーで自分でも確認できる

ブロックチェーンの取引は公開されていて、誰でも無料で見られます。ネットワークごとの閲覧サイト(ブロックエクスプローラー)の検索窓に、トランザクションハッシュやアドレスを貼り付けると、送金日時・送金元・送金先・数量が表示されます。

  • Ethereum:Etherscan(etherscan.io)
  • Bitcoin:mempool.space など
  • TRON:Tronscan(tronscan.org)

Altcoin-Dadのコツ

ブロックエクスプローラーを開くときは、検索で出てきた広告やDMのリンクではなく、アドレスを自分で入力してください。そっくりな偽サイトもあります。また、ウォレットの秘密鍵やパスフレーズ(12〜24個の単語)は、相談先を含めて誰にも教えないでください。送金の確認に必要なのは、トランザクションハッシュとアドレスだけです。

相談先で「送金の流れ」を聞かれたら

送金先のアドレスから、資金がさらにどこへ動いたかは、ブロックエクスプローラーで1件ずつたどれば自分でも調べられます。ただ、送金が何度も分かれていたり、別の通貨に交換されていたりすると、追うのはかなり大変です。

そうした場合に、公開されているブロックチェーンのデータから、送金の流れを相談先に見せやすい形の記録にまとめるサービスも、Altcoin-Dadが行っています。まずは上の公的な相談先への連絡を優先してください。そのうえで必要になったときの選択肢として、送金経路の調査レポートの内容をご覧ください。

よくある質問

Q. 出金するために「手数料」や「税金」を払うよう言われました。払ったほうがいいですか?

A. 支払う前にいったん止まって、公的な窓口に相談してください。出金の条件として追加の支払いを求められるのは、投資詐欺の相談でよく見られるパターンです。

Q. どこに相談すればいいですか?

A. 警察相談専用電話(#9110、緊急時は110番)、お住まいの都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口、消費者ホットライン(188)、金融庁 金融サービス利用者相談室(0570-016811)、法テラス(0570-078374)などの公的な窓口があります。

Q. トランザクションハッシュ(TxID)はどこで分かりますか?

A. 取引所から送った場合は、暗号資産の送金(出金)履歴の詳細画面に「トランザクションID」「TxID」などの名前で表示されます。ウォレットから送った場合は、アクティビティ(履歴)から該当の送金を開くと確認できます。Ethereumの場合は「0x」で始まる英数字です。

Q. 「調査すれば取り戻せる」と連絡してきた業者に相談してもいいですか?

A. 向こうから近づいてくる業者や個人には注意してください。被害にあった人は、次の被害のターゲットになりやすい状態です。弁護士に相談する場合は、法テラスや各地の弁護士会など、確かな窓口を通してください。

Q. 相談先にウォレットの秘密鍵やパスフレーズを伝える必要はありますか?

A. いいえ。秘密鍵やパスフレーズ(12〜24個の単語)は、相談先を含めて誰にも教えないでください。送金の確認に必要なのは、トランザクションハッシュとアドレスだけです。

Altcoin-Dadの体験から

Altcoin-Dadが最初に被害にあったのは20歳のときでした。「上場すれば何倍にもなる」と言われて買ったコインは、金融庁の警告が出ている海外の業者にしか上場せず、最後には消えてしまいました。その後も含めると、失ったお金は100万円以上になります。

当時いちばん後悔したのは、そのあとも別の投資サービスへ転々と移ってしまったことです。結局、どれもうまくいきませんでした。だからこそ、このページではまず止まること、記録を残すこと、公的な窓口に相談することを一番上に置きました。体験談は「【実体験】20歳で20万円失った|上場話で買わされた仮想通貨詐欺の全貌と見分け方」「【実体験】FX自動売買詐欺で90万円失った話」に書いています。

最終更新:2026年10月12日。本ページは一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の事案についての法的な判断や助言を行うものではありません。具体的な対応は、警察・消費生活センター・弁護士などの専門の窓口にご相談ください。